お題「#買って良かった2020 」
趣味は山と温泉ですが、漫画も大好きです
登山と温泉を絡めた一人旅が好きで「山と温泉のきろく」というブログを更新している私ですが、登山や一人旅を始めるよりもずっと前から、漫画が大好きです。
かつては、暇さえあれば古本屋巡って漫画を買い集めていましたが、近年は収納スペースの関係もあって、ほぼ100%、電子書籍で購入するようになりました。
自宅や通勤などの移動時間はもちろんのこと、旅先や山小屋にもiPadminiを持ち込んで漫画を読みふける日々です。
2021年も2020年に引き続いて在宅時間が長くなりそうですし、2020年に買ってよかった漫画をまとめてみることにしました。自宅で過ごす休日の楽しみを探している方の参考になりましたら幸いです。
現在も連載中で、続きが楽しみでたまらない漫画5作
「現在、雑誌やWebで連載中の作品」で、コミックスを購入し続けている漫画がちょうど30作品あるのですが、その中で「続きが気になる!!早く!!続き!!」と、心待ちにしている作品5作がこちらです。
園田の歌/ヤングキングコミックス/永田諒・渡邊ダイスケ
「外道の歌」という「犯罪被害者の遺族の命を受けて、加害者への復習代行を行う」漫画があるのですが、そのスピンオフ作品です。
主人公は「外道の歌」で「練馬区の殺人鬼」と呼ばれていた凶悪殺人犯で、本編では出版社に就職して漫画編集者になっていますが「園田の歌」は練馬区の殺人鬼の学生時代を描いています。
これだけ聞くと、すごいおどろおどろしい話のように感じますが「園田の歌」は「金田一少年の事件簿」のような、クローズド・サークルの謎解き漫画です。主人公の園田は、学生にして既に殺人の前科(バレてない)はあるものの、この漫画では犯人役ではなく探偵役です。「黒金田一少年の事件簿」という感じで、読後感も意外と爽やかです。
クローズド・サークルのミステリが大好き、かつ、本編「外道の歌」でも園田のファンだったので「これはおいしい」と思い、連載開始からずっと楽しみに追い続けています。
無能の鷹/KC KISS/はんざき 朝未
「こんなお仕事漫画があったとは……」と驚いた漫画。IT系企業にお勤めの方は特に笑えると思います。
後ハッピーマニア/FEELコミックス/安野モヨコ
帰ってきてくれてありがとう安野モヨコ!
いろいろなタイプの漫画を書かれる人ですが、やっぱり原点はここだったんだなあと。
シゲタは私より少しお姉さんですが、中年に差しかかる世代にとって、刺さるエピソードが満載です。
シゲタ(結婚して高橋になったけど)もフクちゃんも結婚して幸せになったと思っていたのに、そうは問屋が卸さなかったのですね……。そして、中年になった2人の口から語られる、十数年の結婚生活がなかなかにしんどい。
ひとりでしにたい/モーニングKC/カレー沢薫
「金持ちというほどではないけどお金に困った記憶はない」実家を持つ30代女性の主人公が「独身でキャリアウーマンだった叔母さんが孤独死した」ことをきっかけに、終活について考え始める話。
と、あらすじを説明してもおもしろさが伝わる気がしないので、こちらから1話試し読みができます。
1話の最後で「なんだ!そっち系の話かよ」と思われるかもしれませんが、メインはあくまで終活で、男女の話はスパイス、というところです。
金田一37歳の事件簿/イブニングKC/さとうふみや・天樹征丸
もともと金田一少年の事件簿が大好きだったので「待ってました!」と。
かなりの長期連載になり、マンネリ感はなくもないですが、それでもやっぱりおもしろいし、コミックスの最後が話のいいところで切れていると続きが気になって、コミックDAYSで先読みしてしまったりします。
堂本剛主演で、ドラマ化してほしいですね……。
現在も連載中の、続きを楽しみに待っている漫画5作
先にあげた5作の次点、というところの5作品。
内容はとても好きだけど、連載ペースが遅かったり、たまにあまり話が進まない巻があってがっかりしたり、という5作品です。
昭和天皇物語/ビッグコミックス/能條純一
昭和天皇の生涯を追った歴史漫画。かなり歴史に忠実です。
昭和天皇もそうですが、大正天皇にスポットが当たる作品ってなかなかないので、興味深く読んでいます。
大正時代は少し、物語が進むペースが遅い時期もありましたが、これから大戦へと突き進んでいく時代の昭和天皇をどう描くのか楽しみです。
セクシー田中さん/フラワーコミックス/芦原妃名子
「砂時計」など、名作少女漫画を世に送り出してきた芦原妃名子さんが描く、アラフォー恋物語。
地味なアラフォーOLの田中さんがベリーダンスに出会って恋を知り……というお話ですが、1巻を読んで、主要な男性キャラがあまりにも嫌なやつなので、なんだか読むのが嫌になってしばらく放置していました。
いつの間にか3巻まで出ていたので読んでみたら、ファンタジーな中にもリアルさがあってとても良いお話だと思いました。
「嫌なやつだ」と思ったキャラは、いかにも現実にいそうだから嫌悪感がより強かったんでしょうね。読み進めるうちに嫌じゃなくなってきたし、続きが楽しみです。
初恋の世界/フラワーコミックス/西 炯子
トヨエツが演じて話題になった「娚の一生」の原作漫画を書いた西 炯子さんが現在連載中の作品。
主人公は東京で、ちょっとおしゃれ&高級なコーヒーチェーンの社員として働いているのですが、実家のある鹿児島で出店した店舗の経営がうまくいっていないため、店長として店を立てなおすために地元に戻り……そこで生まれるラブストーリーというお話です。
「セクシー田中さん」と似ているのですが、読み始めたとき、主人公の恋の相手と思われる男性キャラがなんだか嫌なやつだったので、あまり続きを読みたい気持ちになれず、しばらく放置していました。
ひさびさに読んだらおもしろくなっていて、既刊8巻を一気読みしてしまいました。続きも楽しみです。
大奥/ヤングアニマルコミックス/よしながふみ
映画化などもされている「男女逆転大奥」です。
ずっとずっと楽しみにしていましたが、もはや幕末、ラストスパートに突入してしまいました。
終わると寂しいので、続きが楽しみではあるけど……楽しみじゃない、という複雑なところです。
凪のお暇/秋田レディースコミックスDX/コナリミサト
見てないですがドラマ化もされた「凪のお暇」
おもしろい漫画だと思うんですが、最近ちょっと話の進みが遅いので、読むほうの気持ちもクールダウンしてしまった感じ。
2020年に完結した「買い続けてよかった」漫画5作
逃げるは恥だが役に立つ/KC KISS/海野つなみ
まさか、ドラマ化でこんなに人気が出るとは思いませんでした。
世の中的には「ドラマは見たけど漫画は読んでない」人のほうが多いと思うのですが、私は逆で、漫画はずっと読み続けていたけどドラマは見ていませんでした。
なんか、イメージと違う配役だった人がいて、それにどうしても馴染めず、1話で脱落してしまいました。
先日のスペシャルドラマだけ見たんですが、きちんと原作をなぞって描かれていましたね。ただ、漫画では重要な役どころだった「雨山さん」が出てこなかったのは少し残念でしたが……単発ドラマでは仕方ないのか……。
私の正しいお兄ちゃん/BE LOVE KC/モリエ サトシ
「自分の兄を殺した人を好きになってしまう」という、一昔前に流行った感じのお話。
「ジェットコースター・クライムサスペンス&ラブ」などという、謎のキャッチコピーを付けられていましたが、私はそういう「一昔流行った」「韓流ドラマにありそう」な展開の早い話が好きなので、ハマって読んでいました。
韓流ドラマはぜんぜん見ないんですが「こういう話が好き!」というと、ドラマ好きな友人に「韓流ドラマっぽいね」と言われたので、たぶんそうなんでしょう。
個人的に、納得のいくきれいな終わり方をしてくれたので、買ってよかったと思いました。
赤ちゃん本部長/ワイドKC/竹内佐千子
「本部長がある日突然、見た目だけ赤ちゃんになってしまった」というお話。
中身はおじさんのままです。一風変わったお仕事漫画ですが、家族について考えさせられる話も多かったですね。
まだまだ続くと思っていたので、終わってしまったのは悲しいけど、最後までおもしろく読みました。
虹、甘えてよ。/フラワーコミックス/青木 琴美
「僕は妹に恋をする」「カノジョは嘘を愛しすぎてる」など、映画化されてヒットした少女漫画をいくつも送り出している、青木琴美さんの最新作。
「性的暴行を受けた高校生の恋愛」に「同性愛」も絡んだ重たいテーマの作品で、あまりにも重くていったん離脱したのですが、完結したと聞いて一気読みしたらめちゃめちゃおもしろかったです。
最近そういうのが多い。
花のち晴れ 〜花男 Next Season〜/ジャンプコミックス/ 神尾 葉子
大ヒットした少女漫画「花より男子」の2年後の世界を描いたお話。
花より男子のキャラクターもゲスト的に出てきますが、主人公は、かつてF4が通っていた高校に通う、高校生です。
基本的には「花より男子」と似ているんですが、連載は少女漫画誌・Webではなく「少年ジャンプ+」です。一応、男性向けの作品という括りになっているんですね。
そのせいか、主人公の男女のキャラ設定も(時代の変化もあると思いますが)男性はオレ様感がやや薄くなって「努力の人」に。ヒロインも、つくしちゃんのような元気タイプではなく、静かに耐える子になっていました。
連載中は読んでいなかった(ドラマ化されたときも見てなかった)のですが、最終巻が出たと聞いて読んでみたらかなりおもしろくて、一気に読んでしまいました。
やっぱり、お話は少女漫画でしたね。