日常に帰ろう

「山と温泉のきろく」を書いている月山ももの日記です

10/22(日)温泉宿の宿泊料金、高くても大満足なときとそうでもないときの違いはどこから来るのか

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いつの頃からか忘れてしまったが、ブログに宿泊レポートを公開するときは「自分がいくら払って泊まったか」をはっきり書かないことにしている。宿泊料金は上がることはあっても下がることはめったにないので、記事公開から時間が経ってからその宿の宿泊を検討して私のブログにたどり着いた人が「○年前はこのぐらい安く泊まれたのか!」と思ってがっかりすることがあってはいけないな、と思ったからだ。

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「物価も上がったし、そりゃ宿泊料金も上がるよね」と頭ではわかっていても、実際に数年前はいくらで泊まれたという事実を知ると、気分が盛り下がってしまうことはあり得る。だから、ブログ内では「2万円台」というような曖昧な書き方に留めておいて、食事や設備に対してしっかりレポートする。それで、読んだ人にはその時点での宿泊料金に見合うかどうか判断してもらえればいいと思っている。(ただし、宿泊レポートではない「2万円以下で泊まれる宿」などのまとめ記事には、公開日時点の宿泊料金を掲載することはある)

近年、物価高や人手不足による人件費高騰もあって、温泉宿の宿泊料金もますます上昇傾向にある。
2食付き1万円以下で土曜日に1人泊できる温泉宿」などという記事を書いたりもしたが、今やこんな宿は本当にまれで、家族経営の小旅館、かつ加温循環の必要がない源泉に恵まれた、燃料費高騰の煽りを受けにくい宿に限られると思う。それでも、食事付きの宿泊料金を上げずにいることは難しいのではないか。建物や設備の維持費用だってかかるだろうし……。すばらしい湯を持つ宿ができる限り長く営業を続けられるように、宿泊料金は無理せず上げてほしいと私は思う。

そんなわけで、宿泊料金が上がってしまうことにまったく否定的ではないのだが、一人旅、かつ週末に宿泊する機会が多いこともあって、予約時に「高くなったなあー」とか「高いなあー」と思ってしまうことはあるし、泊まってみて「これでこの値段は……高いんじゃない?」と思ってしまうことも正直ある。

「1人で泊まったから割増しされて高かった」わけではなく、2人以上で泊まったときの料金から考えても、ちょっと高いんじゃない……?と感じることがけっこうあって。それが物価高騰ということだよ!と言われたらそれまでだが、それだけではないと思う。

「ハイクラス」と言われる旅館が提供しているサービスに対して「正直それはいらないから値段下げてほしい」「それをやるぐらいならここをがんばってほしい」と思ってしまうことがあり、このミスマッチが大きいと「これでこの値段は高い」という感想になってしまうのだ。

でも「高いけどここはいい!お金貯めてまた来たい!」と思う宿も少ないけれどあるので、その違いはどこにあるんだろうと、ここのところずっと考えていた。このもやっとした感覚をクリアにできれば、高級と言われる宿の中でも自分の好みに合う宿を見つけやすくなり「高いお金を払ったのに残念」ということが減るはずだ。

もともと「ハイクラスの旅館が好き♪」というタイプではないのだけど、高めの宿に泊まった経験値が少なかったので、ここ数年はがんばって、高めの宿に泊まる機会を増やしていた。やはり、経験しないとわからないことが多いので……。

その甲斐あって、ハイクラスと言われる旅館には「何を根拠に宿泊料金を高くしているか」によっていくつかのタイプがあり、私はこういう宿が好きだけどこういう宿はあんまり好きじゃないんだな、ということがうっすらとわかってきた。

まだ明文化できているとは言えないけれど、この週末の宿泊体験からより解像度が高くなったような気がしているので、現時点で考えていることを書き留めておこうと思う。

朝食・夕食以外に無料でいただけるドリンクやフードの提供

私は、温泉旅館に「夕食・朝食付き」のプランで宿泊することがほとんどだが、最近は夕食と朝食以外に無料で、フードやドリンクの提供がある宿が増えたように思う。

これは今回泊まった宿の写真ではない

おそらく、ホテルのクラブラウンジサービスを温泉旅館がアレンジして取り入れたサービスなのではないだろうか。定かではないけれど、温泉宿に昔からあったサービスというよりは、ホテルっぽいサービスだなと感じている。

しかし、私はどうもこのサービスがあまり得意ではないようなのだ。ただし、例外的に「ここはすごくいいな」と思った宿もある。

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