「どうする家康」で酒井忠次役を演じている大森南朋さんが、私の地元である鶴岡市でトークショーを行った、というニュース記事を読んだ。
鶴岡市はかつて「庄内藩」だったが、今から約400年前に酒井忠次の孫にあたる人が庄内藩の初代藩主になり、以後明治維新までずっと酒井家が庄内を治めていた。子孫の方は今も鶴岡に住んでいて、高校のときは同窓会長が酒井家の当時の当主の方だったので、学校の記念式典などで何度かお見かけした。たしかに、大森南朋さんに少し雰囲気が近いような、押しの強くない、柔らかい感じの人だった気がする。
他の地域に住んだことがないので比べようがないのだが、たしかに鶴岡の人は酒井の殿様が好きだよなと思う。今も昔も、史実でもそうだ。
江戸時代には、幕府から領地替えを命じられて藩主が急にすげ替えられることがよくあったそうだが、庄内藩は酒井家が別の藩に転封するよう命じられたときに反対運動を起こして、領民が幕府に直訴しに行ったこともあるそうで。
天保義民事件とか言って藤沢周平が小説にもしている。
著書を読んでくださった方はご存じかもしれないが、私の故郷に対する思いはやや複雑なものであり、けして「地元最高!」というタイプではない。
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