一人天国

一人は楽し、ソロ天国。

吉祥寺の井の頭公園そばにある、大好きな定食屋「もんくすふーず」のこと

吉祥寺で働いていたころ毎日通っていた、玄米ご飯と有機野菜の定食屋

吉祥寺から数駅の場所に住んで、もう15年ぐらいになります。
その間、職場は何度か変わったのですが、今の会社に転職する前の会社のオフィスは吉祥寺にありました。今日は、その頃に見つけて今も通い続けているお店のことを書こうと思います。

吉祥寺には「いせや」という有名な焼き鳥屋があるのですが、そのいせや総本店の隣にオフィスビルがあって、1年半ぐらいそこで働いていました。
そしてちょうどその頃、想像もしていなかったような病気が発覚したのです。

そのときのことは詳しくはこのあたりに書いたので省きますが「自分の体、やばいかもしれない」と思った私は、よくある話ですけど「玄米とか有機野菜とか食べたほうがいいのかな」と考えるようになり。それで見つけたのが、会社から徒歩2分の場所にあった「もんくすふーず」でした。

f:id:happydust:20180803015910j:plain

もんくすふーず」って何なんだろうと思ったら、「もんく」とはジャズピアニストの「セロニアス・モンク」のことなんだそう。店主のおじさんがファンらしく、この店に行くと、いつもジャズが流れています。

f:id:happydust:20180803020359j:plain

お店の前には、その日の定食メニューが貼ってあります。

f:id:happydust:20180803020440j:plain

1階はカウンター席のみ。2階はテーブル席。
入り口に「1人の方はカウンター席へ」と貼り紙がされているので、迷わず1階のカウンターに席を取ります。

最初にこの店に足を踏み入れるとき、実はすごく緊張しました。
夜7時ごろに行ったらけっこう混んでいてカウンターはお客さんでいっぱいだし、みんな常連ぽい雰囲気で「2番玄米で」などと暗号のように注文すると、もくもくと食べて出ていきます。

当時私は「玄米と有機野菜」を強く打ち出している飲食店って、大きく2つに分かれるなと感じていました。1つは、カフェっぽい雰囲気で「健康に気を遣っている女子」を主にターゲットにしているお店で、もう1つはガチの健康志向。*1

そして、健康志向が強いお店に対しては

「おいしさよりも健康!健康ならばこれがおいしく感じるはずだ!」

みたいなね、やや宗教がかった雰囲気を感じるお店もけっこうあるなと思っていたのです。

女子向けの店なら入りやすいけど、正直、ガチな健康志向の店は入るときちょっとこわかったですね。なんか、怒られそうで。そんなはずはないのですけどね。。。

もんくすふーずはけして女子向けのおしゃれなカフェではないので、ということはガチの健康志向なんじゃあないかしら。

サイドメニューも「ジンジャーティ」とか「たんぽぽ珈琲」とかそれっぽいものが多いし。 

f:id:happydust:20180803020504j:plain

で、緊張しつつ座っていたのですけど、別にそんな必要はなかったし。

もっと言えばもんくすふーずは、殊更に健康志向を打ち出したお店でもなんでもなかったですね・笑

もんくすふーずのメニュー

もんくすふーずの定食メニューは毎日必ず3種類。

1番:野菜の定食
2番:魚の定食
3番:鶏肉の定食

です。

近所で勤めていたころは毎日通っていたので、気分でいろいろ食べてましたが、最近は魚の定食を選ぶことが多いですね。 

f:id:happydust:20180803020519j:plain

主菜が魚で、野菜料理の副菜が2品と漬けもの、ご飯と味噌汁。
ご飯は玄米と七分づき米から選べるので、玄米が苦手な人でも大丈夫。でも、ほとんどの人が玄米を選んでいる気がしますね。

主菜は、魚でも肉でも野菜でもボリュームたっぷり! 

f:id:happydust:20180803020546j:plain

時間をかけてこんがりと揚がっており、小骨も気になりません。

味噌汁も具だくさんで、ワカメがたっぷり入っているのも良いです。 

f:id:happydust:20180803020634j:plain

副菜もかなりのボリューム。
ランチなら900円、ランチタイム以外なら1080円でいただけますが、これだけの種類の野菜と魚、自分で揃えて調理することを考えると目が回りそうです。まず自分一人だったら揚げ物なんてしないし……。本当にありがたい店だなと。 

f:id:happydust:20180803020652j:plain

こちらは、別の日の魚の定食です。

f:id:happydust:20180803020703j:plain

鰺の開き揚げがどーんと3枚。トマトにナスの味噌和え。夏を感じさせるメニューでした。

ちなみに、野菜の定食に関しては出汁も植物性のもので取っており、動物性の食品NGな方でも食べられるように作られているそうです。

野菜だけの定食って物足りないんじゃないか?と思われるかもしれませんが、量はかなりたっぷりですし、野菜の味が濃く、出汁がしっかり効いているので意外にもかなりお腹いっぱいになるんですよね。

なんとなく、山小屋にいそうなオーナーご夫妻

ご夫妻+学生のアルバイトスタッフで回されてるのですが、ご主人は「銭湯巡り」と「山歩き」が好きな方。私は、もんくすふーずに一番頻繁に通っていたころは登山は始めていなくて、温泉巡りが趣味な20代女子でした。

毎日通っていたらご主人も、たまにお客さんが少ないときに話しかけてくれるようになり、私が「山形県出身」と聞くと

「山形の人は本当に優しいよね。宿に泊まったりすると漬けものを際限なくどんどん出してくれるよね!あと、山形県には佐藤さんがめちゃめちゃ多いよね」

f:id:happydust:20180803160751j:plain

↑写真はイメージで、これは山梨県でいただいた漬けものですね・笑

と、非常に好感を持って受け止めていただき、うれしかったです。(佐藤さんはたしかに多いかもしれない)

ご主人は休みの日に夜行バスで東北方面に出かけて、登山をして帰ってくるということをたまにやられていたようで。

「月山や朝日岳はもう登ったから、鳥海山に登りたいんだよねえ。それも、7月の鳥海山に登りたい。8月になるともう、秋の花になっちゃうからさ」

と言っていました。それから

「登山はぜんぜんやらないの?山の近くにはいい温泉があるじゃない」

とも何度か言われましたね。これは、山麓の温泉地で出会った方に当時よく言われたことではあるのですが……。

その頃は登山をするなんて考えたこともなかった私は

鳥海山ってけっこう高い山だよなあ。月山は子供の頃に登らされたけど……鳥海山か……」

などと思っていたものです。
しかし、転職して職場が吉祥寺ではなくなり、もんくすふーずにいく頻度が減ってから、なぜか私は登山を始めました。

新しい職場は渋谷で、相変わらず吉祥寺にはしょっちゅう寄っていたのですけれど、帰宅が遅くなることも多く、わざわざ吉祥寺に立ち寄って夕食をとるということは、あまりしなくなってしまいました。

なのでご主人には話してないけれど、私、実は7月の鳥海山に登りましたよ!

f:id:happydust:20180803161429j:plain

本当に、天国のような山でした。ご主人はあの後、登られたのでしょうか。聞けばいいじゃんって話なのだが。

それから、ご主人がたまに話しかけてくれるようになったら、奥さんともたまにお話しするようになり。先日行った際は

「私、寒さには弱いけど暑さには強いつもりで、夏バテなんかしたことなかったのだけど、最近あまりにも暑いからなんだかあまり食欲がないのよ。ねえ、あなたはそんなことある?」

と食べているときに聞かれました。

「ああ、ありますよー」

と答えたら

「そんなに食べてるのに!うそでしょ!?」

と返され。じゃあ、なぜ聞いた・笑
まあ、たしかにもんくすふーずの定食を全部食べられる食欲があるなら夏バテとは言えないと思うけど……私だって食欲ないときぐらいありますよ!そのときは来ないだけで。。。

そんな、山と銭湯が好きな旦那さんと、なんとなく浮世離れした感じの奥さんの組み合わせを見ていると「なんだか、こういうご夫婦で回してる山小屋ってあるよな」と思ったりしました。 

井の頭公園のそばなのに、山小屋にいる気分になれる定食屋さん。
いや、もしかしたら逆で、ここにずっと通っていたから山小屋に泊まるとき、別に違和感がなかったのかもしれないですね。

ずっとこの地にあって欲しいけど

先日、ちょっとひさびさに夕食時に立ち寄ったら、ご主人に

「ちゃんとFacebookで今日営業してるか見てから来た?」

と聞かれました。
もんくすふーずでは毎日、ご主人がFacebookでその日の定食メニューをアップされているのですよね。

娘さんが設定してくれて、自分はスマホでメニューの写真をアップするだけでいいんだ、と以前おっしゃってました。そう、娘さんがいて、私とだいたい同世代なんですよね。きっとそれもあってよく、話しかけてくれるんだろうな。

もんくすふーずは、台風などの悪天候の日は臨時休業したりするので、私も行く前に必ずFacebookを見るようにしています。メニューもわかるし、すごい便利で、すごいありがたい。

だから「もちろん、見てから来ましたよ」と返したら

「そう、いきなりやめてるかもしれないからちゃんと確認してからきたほうがいいよ」

と言われ。
それは「臨時休業することもあるから」というのとは意味が異なるように感じて、少し考えてしまいました。

そうだよな、娘さんと私が同世代ということは、ご主人は私の親とそう歳は変わらないはずで。
アルバイトの学生はあくまでホールのアルバイトで、後を継ぐような感じではないし「いつまで?」と思うことはきっと、あるのでしょう。

その流れが本当におとずれたときに、私が止めることはできないだろうけど。
Facebookでそれを知るのはあまりにも寂しいし、せめてもうちょっと頻度をあげて食べにいきたいなあと思ったのです。

人生で一番、健康に不安を感じていた時期に、私の食生活を支えてくれたお店だし、こんなお店は、とりあえず私の生活圏内には、他にはないから。

r.gnavi.co.jp

*1:10年以上前の話なので、今はもう少し細分化されているかもしれませんが……。